田嶋会長、今も単身生活 医療へ感謝の思い、選手の支援活動「誇りに思う」
新型コロナウイルスの感染症で入院していた日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62)が23日、オンライン上でインタビューに応じた。
田嶋会長は3月14日に新型コロナウイルスを発症した。4月2日に退院したが、自身が感染したことは病気に対しての考え方を深めさせるものだった。
「自分が感染し、さまざまな医療従事者からのケアを受けて、こうして自分が復帰できているのは感謝しないといけない」。現在も自宅には戻らず、単身での生活を続けている。オンライン上などでの会議に出席するなど業務をこなしているが、「生活リズムを変えないようにしている。家の中で2階への上り下りをしたりとか、なるべく1日1回は散歩したりしている」と話し、食事も自炊しているという。
入院中、コロナ対策に奮闘する医療従事者を目にしていたことで「現場で起きていることが上にきちんと伝わることが大事。私もサッカー界のトップとして、現場で何が起きているのか。本当にリサーチして、くみ上げていかないといけないんだなと、あらためて痛感する良い機会にはなった」と振り返った。
日本協会の公式サイトでは、海外でプレーする選手たちからの動画が配信されている。室内でできる簡単な練習メニューから、日常の手洗い、医療従事者への支援など内容は多岐にわたり「選手が自主的にやってくれている。サッカーの中で社会と一体になって多くの人たちに感謝の意を表すというのが自主的にできているのは誇りに思う」と語っていた。