J1浦和 立花代表「クラブ一丸となって」9年連続黒字も今季は減収必至

 J1の浦和は24日、定時株主総会で2019年度の事業収支を報告し、事業収入については82億1766万円とクラブ史上初の80億を超え、純利益は6198万円と9年連続黒字を確保した。

 リーグ戦の平均入場者数は、14位と低迷し、開催日の平日振り替えの試合数が増えたことなどからも3万4184人と前年度比1318人減となったが、準優勝と結果を出したACLのホームゲームを含む総入場者数は80万2786人となり、前年比12万1211人増加した。19年度の入場料収入は23億円となった。

 今季は新型コロナウイルスの影響でリーグは中断しており、再開されたとしても無観客が想定されている。オンラインで会見した立花洋一代表は「経営に関しての大きな影響があることは避けられないが、私たちはクラブ一丸となって浦和レッズの存在意義を改めて確認して存続に向けて全力を尽くしたい」と入場料収入などの減収は予想済みの一方で、今後の決意を語った。「収入をいかに減らさないか、費用をいかに削減するか、社内でプロジェクトチームを立ち上げて一体となって取り組んでいる」とすでに対策に動いていることも説明。公式戦の再開が不透明なことから、年度計画は順次見直していくとした。

 また、村井チェアマンが20日に菅義偉官房長官と面会し、各クラブのクラブハウスなどをPCR検査の場として活用することを提案したことについて、立花代表は「埼玉県やさいたま市から依頼があれば協力させていただきたい」と施設などの提供に前向きな姿勢を示した。具体的な依頼もすでにきていると明かし「詰めている最中」と今後決まり次第発表する。

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