J1神戸 新型コロナ感染のDF酒井高徳が退院 イニエスタらがメッセージ
J1神戸は25日、新型コロナウイルスに感染し、兵庫県内の医療機関に入院していた元日本代表DF酒井高徳(29)が、2度のPCR検査で陰性判定となり、同日退院したと発表した。
酒井は3月25日夜に発熱し、同26日に兵庫県内の病院で「急性上気道炎」と診断されたが、同28日には「においを感じない」と嗅覚異常を訴え、兵庫県内の病院でPCR検査を実施したところ、同30日午後5時過ぎに陽性と判定された。クラブは同日、酒井の感染を発表。Jリーグ選手としては初めての感染確認となった。
神戸は酒井の退院にあたって、公式SNSで主将の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(35)らの動画メッセージを投稿。イニエスタは「お帰り高徳」と日本語で語り掛け、「退院おめでとう。また近く会えるのを楽しみにしてるよ」とスペイン語で言葉を贈った。トルステン・フィンク監督は「元気になってよかった。君が回復したと聞いてうれしいよ。また会えるのを楽しみにしているよ」。MF山口蛍は「高徳がコロナになったと聞いて俺が一番心配もしたし、逆に俺もかかっているやろなと思ったけど大丈夫やった。これからも高徳と今まで以上に一緒にいるかもしれないし、またお互い頑張ろう」と語った。
また、昨季まで神戸に在籍した元ドイツ代表FWポドルスキも登場し「また元気になって良かった。強くいろよ。がんばれ」とメッセージを送った。
さらに日本代表MF原口元気は「高徳お帰りなさい。大変だったと思いますが、健康になって帰ってきてくれて良かったです。また一緒にプレーできる日を楽しみにしています」。同MF香川真司は「お帰り高徳。これからある意味、感染した人はサッカー界で高徳が初めてで、それが完治したという意味では高徳しか分からない経験であったり、そういうものを日本の皆さんに伝えられる立場にいると思うので、これからは感染の拡大も含めて、高徳が実際に感染した身として伝えられることを伝えて、少しでも感染拡大を防いでいけるように頑張ってください」。
Jリーグの村井満チェアマンは「たいへん不安な日々を過ごしたことでしょう。元気で復活してくれたことをサッカー関係者、全てのみんなが本当にホッとしています。大きな希望を受け取っています。私もこの1カ月くらい在宅での勤務を続けています。いつの日かみんなと一緒にお客様の前でサッカーができることを心待ちにしています。無理せずしっかり体を整えて行きましょう。そしてサッカー界全体でこのコロナにぶつかっていきましょう。絶対に負けないように頑張りましょう」とコメントを寄せた。
クラブは「最前線で対応にあたっている医療従事者の方々へ心から感謝申し上げますとともに、ヴィッセル神戸は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全力で取り組んでまいります」とした。