サッカー協会 コロナ禍で財政難のクラブに融資 支援窓口を設置
日本サッカー協会の田嶋幸三会長が7日、オンライン上で会見し、新型コロナウイルスの影響で財政的に苦しんでいるクラブへの支援に向けて公式HP上で申請窓口などを開設したと発表した。活動が行えず、指導者の雇用状態や施設面を維持することができないクラブを対象に、30~500万円を融資する制度で、正式な事業開始となる今月14日の理事会を前に申請窓口を設置した形となっている。
対象となるのはサッカー、フットサル、ビーチサッカーのクラブ。法人格の有無は問わないが、コーチの人件費などの条件などで上限額が決まる。返済期限は最長10年の融資で、無利息無担保。電話での相談窓口も設置しているが、ウェブに限られている。14日の理事会までは仮申請となるが、正式にスタートした際に早い段階で融資を受けられるよう、前倒しての窓口設置となった。
田嶋会長は「多くの小さなクラブ、街クラブから悲鳴が日本サッカー協会に届いている。サッカーを再開しようとした時にスクールがなくなっている、クラブの指導者が変わってしまっていると、サッカー界全体にとって大きなダメージ。(支援制度を)多くの人に知ってもらいたい」と話した。