契約延長の長谷部 来季引退?「全く決めていない」7月からアンバサダー兼任へ
「ドイツ1部リーグ、フランクフルト2-5Bミュンヘン」(23日、ミュンヘン)
DF長谷部誠(36)とMF鎌田大地(23)のアイントラハト・フランクフルトはアウェーで首位を走るバイエルン・ミュンヘンに2-5で完敗して5連敗。鎌田は後半26分から出場して無得点。出場機会のなかった長谷部は24日、オンラインでの取材に応じ、クラブとの契約を来季まで1年延長したことなどについて語った。
敵地で行われた首位・Bミュンヘンとの一戦から戻ったドイツ時間24日未明。長谷部は穏やかな口調で先日クラブが発表した契約延長、そしてアンバサダー契約について丁寧に説明した。
「まず、選手としての契約は21年6月までで、それにサインをしました。アンバサダーは今年の7月1日から始まる3年契約で、来季は選手をやりながらになる」。
1年の契約延長と、引退前からクラブで役職に就くとの同時発表。ドイツでの14季目となる来季が現役ラストイヤーという見方もできるが「次の契約が終わった時に選手としてどうなるか、全く決めていない」。Eフランクフルト側は他クラブでの現役続行を認めているといい「だから、アンバサダーは選手としてどうこうとは全く別の部分です」と説明した。
ただ、セカンドキャリアについては思慮を巡らせている。1月に36歳を迎えた。引退後のビジョンとして「興味があることの一つ」と語るのが指導者への道。今回のアンバサダー契約では、ドイツで指導者ライセンスの取得に向けた支援も受けられるという。「日本だとあまりない契約かも知れないが、ドイツでは結構スタンダード。持ちつ持たれつという契約です」。
長谷部自身は「現役を終えた後の道は決めていない」と語る。だが長きにわたり欧州で研さんを続け、欧州で指導者ライセンスを獲得すれば、日本サッカー界にとっても良い影響となりそうだ。