INAC神戸が本格練習を再開 FW岩渕「サッカーが好きだと認識できた」

 サッカー女子プレナスなでしこリーグ1部のINAC神戸が2日、神戸市内で本格的な全体練習を再開した。新型コロナウイルス感染拡大の影響でチームは4月4日の練習を最後に活動を休止。1日から活動を再開したが、練習場の使用はこの日が解禁となった。59日ぶりに慣れ親しんだ芝を踏んだ選手からは自然と笑みがこぼれた。

 日常を取り戻しつつあるが、感染症対策は徹底された。クラブハウスのシャワールームやトレーニングルームは使用禁止とされ、ロッカールームの入室は7人までに制限し、入れ替え制で「3密」回避に努めた。練習前にはサーモグラフィーを利用して選手の体温を管理。練習中は何度も殺菌成分を含んだ美容液で手指の消毒を行った。

 約1時間半の練習を終え、女子日本代表「なでしこジャパン」のFW岩渕真奈(27)は「あらためてサッカーが好きなんだなと認識できた。ピッチに戻ってきて『楽しかったな』というのを一番に感じました」と喜びをかみしめ、今季から加入した同FW田中美南(26)も「シンプルにサッカーが楽しいなと思いました」と、短い言葉に実感を込めた。

 来年に延期された東京五輪について岩渕は「自分の中で整理できないものがありました」と複雑な思いも口にしたが、「世界が大変な中でやっても、いい大会にはならない。来年に開催されることを願って一日一日やっていきたい」と新たな決意をにじませた。

 延期となっているなでしこリーグは7月中旬の開幕が見込まれている。3季連続無冠に終わったINAC神戸にとって覇権奪回の懸かるシーズンへ、岩渕は「新しくなったINACで楽しく元気よく、しっかりサッカーをすることで結果も付いていくる。自分たちが楽しむことでファンに人たちにも楽しんでもらえるようなサッカーをして、一緒に勝利を分かち合えたら」と開幕を見据えた。

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