長谷部誠がドイツリーグでアジア選手最多出場も…敗戦に「何かが欠けていた」
「サッカードイツ1部リーグ、フランクフルト0-2マインツ」(6日、フランクルト)
アイントラハト・フランクフルトの元日本代表主将、MF長谷部誠(36)はホームでのマインツ戦にフル出場してリーグ通算309試合出場とし、1970~80年代に活躍した元韓国代表の車範根を上回ってアジア選手最多出場記録を樹立した。同僚の鎌田大地もフル出場。試合は0-2で敗れた。
記録を塗り替えた一戦は悔しい黒星となった。アイントラハト・フランクフルトの長谷部はクラブ公式サイトで「自分たちは本来あるべき姿ではなかった。何かが欠けていた。残念」と悔しがった。ドイツ1部のアジア選手最多出場記録を達成した感慨はなかった。
前半43分にCKから先制点を許すと、後半32分に長谷部が相手と競り合った球を拾われ、痛恨の2点目。効果的にゴールに迫れず、新型コロナウイルスによる中断からの再開明け6試合目で初めて無得点に終わった。
長年主将を務めた日本代表でも、クラブでも勝利を第一に考え、求められる存在であり続ける。車範根の出場記録に並んだ際も「自分の記録はあまり興味はない。チームが勝つことに、これまでも、これからもフォーカスしていきたい」と語った。この日のように、ドイツで主将マークを巻くことも珍しくない。
リーグ3連勝を逃しただけでなく、15位のマインツに取りこぼしたことで残留争いは気の抜けない状況が続く。10日にはドイツ・カップでバイエルン・ミュンヘンとの準決勝がある。過密日程で踏ん張りどころを迎えたチームを背中で引っ張るのも、長谷部の重要な役割の一つだ。