Jリーグ、無観客中はサポーター旗など掲出物なし チェアマン「苦しい思い」
Jリーグが9日、実行委員会後の会見を、ウェブを用いて行った。無観客開催中に、ファン・サポーターからの掲出物をクラブが受け取り、スタジアム内に設置するかどうかについては、リーグとしては行わないと発表した。
Jリーグは6月27日にJ2が再開しJ3も開幕、7月4日にJ1を再開させる。観客を入れての開催は7月10日以降になる予定のため、無観客で行われる試合が出てくる。
このため、入場できないファン・サポーターの思いをくんで、サッカーの応援にはつきものの大小の旗や横断幕などの掲出物のみ、設置することはできないかという議論があった。
村井満チェアマンは「ファン・サポーターの皆さまの健康をやはり守り切らなければいけないだろう」という点が前提だとした。来場時・設置時に密集をつくる可能性があることや、掲出物をクラブが預かる際に消毒等が行き届くか疑問が残ることなどを理由に、「いわゆるスタジアムにサポーターをお招きして掲出すること、サポーターにバナーをスタジアムにお持ちいただく等々を含めて、短い期間でありますが、無観客の状況の中ではご遠慮いただこうということを、本当に苦しい思いですが、気持ちをとても尊重しつつも、安全管理の観点から合意をした次第でございます」と説明した。
ただ、クラブが個別の管理で行う場合は、「その対象外」であることも申し合わせたという。