マジョルカ久保、古巣バルサに実力見せつけた チームは完敗も気持ち切り替え
「スペインリーグ、マジョルカ0-4バルセロナ」(13日、マジョルカ)
新型コロナウイルスによる中断が明けたスペイン1部マジョルカのMF久保建英(19)は、再開初戦となったバルセロナ戦にフル出場した。積極的にシュートを放ったが、チームは0-4で完敗した。
かつて下部組織に在籍した“古巣”相手に、19歳になったばかりの久保が存在感を見せつけた。0-1の前半22分、右サイドライン際でのパス交換から中央へ切れ込むと、得意の左足を振り抜いた。
ゴール左隅を狙ったシュートはGKテアステーゲンの好セーブに阻まれ、思わず頭を抱えた。それでも、無観客の本拠地で味方を奮い立たせるには十分なプレーだった。
約3カ月ぶりの再開初戦が首位バルセロナとの大一番。開始2分で先制されたが、「この試合が最後のつもりでやる」と意気込んだ久保を中心に反撃した。前半28分にミドルシュート。同32分はゴール正面から壁の下を狙った低い弾道のFKが、GKの正面を突いた。終盤に2失点して結果的には0-4の完敗だったが、果敢に仕掛けて決定機を作った。
中断前最後の試合に続く“2戦連発”はならなかったが、強豪相手に持ち味を存分に発揮。「中断期間を最大限に有効活用するように努めて、今は100%の状態」という言葉通り、地道な練習の成果が表れて90分間走り切った。
チームは降格圏の18位で残り10試合。リーグ再開を前に「ここから先は、まるで新しいシーズンみたいなもの」と気持ちを切り替えた背番号26が、残留に向けた戦いの鍵を握る。