J1新日程、25週間に33戦…8月に多くのクラブが“7連戦”どう乗り切る
新型コロナウイルスの影響で組み直されたJリーグの日程が15日、発表された。発表前から予想されていた通りの過密日程となったが、どの程度、厳しい日程になったのか。
(1)25週で33試合、週末以外にリーグ戦9試合
サッカーは週に2試合行うと体に大きな負担がかかる。今回組み直された日程では、リーグ戦だけで9試合が週の半ばに組まれている(暦上の祝日も含む)。さらに8月にはルヴァン杯グループステージが水曜日に2度組まれており、多くのクラブが7連戦となる。
回復も含めて試合に向けた準備を整えるのが難しい「中2日」の試合を各クラブとも数回は乗り切らないといけなくなる。
ちなみに、昨年は6月終了時点でリーグ戦の半分17節までが消化されていた。
(2)日本代表戦中もリーグ戦
従来、日本代表の試合が行われている期間中は、リーグ戦は中断していた。しかし、今回は日程の都合上並行して開催される。さらに、代表選手を送り出すクラブは戦力・人数の面で厳しい状態で試合をすることになる。
(3)毎週末に試合、立て直し困難
従来では日程の都合で、カップ戦や代表戦の日程が入ることで、リーグ戦が2週間ほど途切れることがあった。このタイミングで休養や新戦術を導入することもできたが今季はそれが難しい。5人に増えた交代枠を駆使し、先発以外のメンバーも活用した戦い方が重要になる。
なお、例外がルヴァン杯決勝が行われる11月第1週で、決勝進出クラブ以外は、現時点では試合予定はない。
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以上のような異例の日程となった今季。6月15日午後8時時点では不明なアジア・チャンピオンズリーグの日程次第では、出場クラブはさらに厳しい戦いを強いられる。
ただし、今季は成績が悪くても、下部のリーグに降格することはない。ある程度、無理があったり、不平等になってしまったりする点を「昇格はあり・降格はなし」という今季限定ルールにすることで一定の配慮がなされている。