サッカー女子W杯の招致撤退 五輪延期で世界大会続き…田嶋会長「苦渋の決断」
日本サッカー協会は22日、臨時理事会を開き、開催国として立候補していた2023年女子W杯の招致活動を撤退すると決めた。国際サッカー連盟(FIFA)は25日の理事会で開催地を決める予定で、直前での撤退となった。
日本協会の田嶋会長によると、票読みでは「非常に厳しい」と劣勢だったという。新型コロナウイルス感染症の影響で東京五輪が1年延期になり、短期間に世界大会が続くことも懸念材料になった。10日にFIFAが示した評価報告書で共催を目指すオーストラリアとニュージーランドに次ぐ2番手だったことなども影響した。
女子W杯の招致は13年12月の理事会で決議されてスタート。これまでにかかった費用は約7000万円という。今月3日には女子のプロリーグ「WEリーグ」設立を発表するなど、田嶋会長は女子サッカーの普及や強化を推進してきただけに「苦渋の決断だった」と振り返った。将来的に再び開催地として立候補する可能性については「もちろんある」と語った。