森保監督、五輪&A代表の兼任体制にハードルも… 五輪直前にW杯最終予選が集中か
日本サッカー協会の田嶋幸三会長が26日、前夜の国際サッカー連盟(FIFA)理事会を受けてオンラインで取材に応じた。9月の国際マッチデー期間(IMD)が、アジアでは来年6月に延期となるなど説明した。
五輪代表とA代表を指揮する森保監督の兼任体制に、難解な課題が突きつけられた。FIFA理事も務める田嶋会長だが、IMDの変更は「会議当日に資料をもらったほど」という突然の変更点。9月のIMDはA代表の活動再開も予定していたが計画は白紙。10月と11月に予定のW杯アジア2次予選も、ぶっつけでの戦いとなる。
延期分は来年6月に追加されるが、兼任体制にとってはこれがネックとなる。同期間ではW杯最終予選を含めた最大4試合を16日間で戦う一方で、延期された東京五輪の直前。森保監督は五輪の年齢制限が延期前の1997年1月1日生まれ以降の選手と決まり「より成熟してパワーアップできる」と前向きだが指揮官の体は一つ。2つの代表間で選手の振り分けも頭を悩ませることになる。
田嶋会長は兼任体制の是非について「どういう形が良いのか、技術委員会で議論してほしい。私が頭ごなしで決めているわけではない」と明言を避けた。東京五輪でのメダル獲得と、7大会連続出場となるW杯切符。2つの目標へと突き進むための、最適解を導き出す必要がある。