J1神戸・7年半ぶり和製スタメンで価値あるドロー イニエスタ今季初ベンチ外
「明治安田生命J1、大分1-1神戸」(11日、昭和電工ドーム大分)
5000人の制限付きながら約4カ月半ぶりに観客を入れて実施した。神戸のMFアンドレス・イニエスタ(36)が今季初めてベンチ外となり、約7年半ぶりに日本人選手のみで先発メンバーを組んだ神戸は1-1で大分と引き分けた。
大胆な采配で敵地から勝ち点1を持ち帰った。8日間で3試合目となる中2日のアウェー戦。神戸のフィンク監督はMFイニエスタを今季公式戦7試合目で初めてベンチ外とした。MFサンペールらも帯同させず、FWドウグラスもベンチに置くなど先発メンバー6人を入れ替えた。神戸が日本人選手のみで先発メンバーを組むのは12年12月の広島戦以来約7年半ぶりだった。
イニエスタ不在の影響もあって前半はボール保持に安定感を欠いたが、後半に指揮官が動いた。4バックから3バックに布陣変更。中盤の底のMF山口を3バックの中央に下げ「数的優位ができた」(山口)と修正が効いた。後半30分には一気に4人を交代。リーグ戦デビューの18歳FW小田らを送り出した。
先発の平均年齢が前節から約2・8歳若返えるなど過密日程を見据えた起用だった。「信頼しているという気持ちが伝わってほしい」と指揮官は胸の内を明かした。勝ち点2を失っても若手の経験を得た、価値ある引き分けだった。