森保監督、新戦力発掘へ注視 FC東京・中村ら選手の具体名挙げ「期待して見る」
サッカー日本代表と東京五輪男子代表の兼任継続が決まった森保一監督(51)が14日、オンライン上で取材に応じた。Jリーグは新型コロナウイルスの影響による中断の再開から3戦が終了。過密日程を戦う選手をねぎらいつつ、若手選手が積極的に起用されていることに触れ「新たに力を発揮する選手を発見、発掘していければ」とプラスに捉えている考えを示した。
Jリーグ再開後の新ルール、新日程が新戦力発掘の追い風となる。精力的に視察を行っている森保監督は「これまで力を示している選手は変わらず追っていくが、新たに力を発揮する選手を発見、発掘していければ」と手応えを語った。
J1では4日の再開から8日で3試合をこなした。タフな日程とともに、選手交代枠が5人に増加、さらには降格なしの特例ルールで思い切ったターンオーバーや若手を積極的に起用するチームが散見。特に好影響を感じているのが、東京五輪世代という。「五輪の候補選手をスカウティングしていく部分で、より幅広く選手たちの活躍を見て、情報共有をしようとコーチ陣とはあらためて話している」と明かす。
選手の具体名を問われると、FC東京DF中村帆高とMF安部柊斗、札幌MF金子拓郎、高嶺朋樹、横浜FCのFW斉藤光毅といった名前を挙げ「J1でもスタメンで使われている選手がいるので、そこは期待して見ていきたい」と語った。
9日の理事会で兼任体制継続を確認。本大会での指揮を執ることに加え、大会直前まではA代表に専念して、横内昭展コーチに監督を任せることが決まった。それでも「本大会では、A代表の選手として五輪に出てほしいと言い続けているし、イメージがある」。五輪代表メンバー18人の大半が、指揮官と共にW杯予選を戦っていれば「活動期間が少ないということはなくなると思う」と語る。
選手の裾野を広げる一方で、高みを目指す作業も続けていく。