柴崎のデポルティボは戦わずして降格 異例事態にクラブ側は法的措置検討か
スペイン2部リーグは20日、各地で最終節が行われたが、日本代表MF柴崎岳が所属するデポルティボは対戦相手のフエンラブラダに12人の新型コロナウイルス陽性反応者が出たために同戦が延期になった。その他の試合は延期されることなく開催され、その結果、デポルティボは最終戦に勝っても3部相当の2部Bに降格することが決定。戦わずして降格という異例の事態に同クラブ側は不満を爆発させているという。
現地のマルカ紙によるとフエンラブラダの陽性者は選手7人とコーチを含むチームスタッフ5人。前節で同クラブと対戦したエルチェが簡易検査を実施(全員陰性)するなどの対応がとられたが、最終節自体の延期措置はなされなかった。そのために戦わずして降格決定となったデポルティボのフェルナンド・ビダル会長は不満を隠さず「その他の試合は行われ、我々はそうならなかったのは驚き。協会とリーガの重大なミス。完全なる競技の偽装で、最終節はやり直しすべき」と主張している。
さらに事態を混乱させているのがフエンラブラダの置かれている状況。同クラブは、目標を失った形のデポルティボ相手の最終戦で勝ち点1以上を上乗せすれば1部昇格プレーオフに進出する。この状況で不利益を被る形となったエルチェとラージョ・バジェカーノは、当然のことながら不公平であると主張。なお、デポルティボ、エルチェ、ラージョ・バジェカーノの3クラブは今後法的措置を含めた対抗措置を取る姿勢を見せている。