J3岩手・秋田体制で待望の初勝利 就任6戦目 無敗の相模原を完封

 「明治安田生命J3、相模原0-1岩手」(25日、相模原ギオンスタジアム)

 今季からJ3岩手の指揮を執る秋田豊監督(49)が6試合目で待望の初勝利を飾った。後半9分にFW岸田和人が先制ゴールを決めると、この1点を守り切った。

 「岩手の皆さまに勇気と希望を!」「チームをJ2へと導くこと」ふたつの使命を掲げて13年のJFL町田以来、7年ぶりに現場復帰した秋田監督だったが、開幕から苦しい試合が続いていた。6月27日のホームでの開幕戦・秋田戦に0-4で大敗すると、3戦目で福島に引き分けたものの、ここまで5戦1分け4敗の未勝利で最下位の18位に沈んでいた。

 対する相模原は三浦文丈監督の下、2勝3分けの無敗で4位。しかしこの日の盛岡はこれまでとは違った。

 まずは三浦監督が「面食らった」と振り返った新システム3-4-3を繰り出す。13分にGK鈴木が相模原FWユーリを倒してPKを与えたが、このPKを鈴木自ら阻止すると、前半終了間際のピンチもポストに救われ、0-0で後半に。そして後半9分、左サイドのスペースに抜け出した岸田が、戻ってきたDFを外しながら右足でゴールを決めた。「いいスペースがあってしっかり走ったらいいボールがきた。シュートは相手に当たってラッキーだったが、(ゴールを狙う)姿勢がゴールに結びついた」と振り返った。

 今季5試合で14失点を喫していた守備陣も、終盤の猛攻に耐え、無失点で待望の今季初勝利。試合終了が告げられると、秋田監督も満面の笑みと肘タッチで結果を出した選手を迎え入れた。

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