Ｊ１横浜ＦＣの下平隆宏（４８）監督が３日、練習後にオンライン取材に応じ、５日のルヴァン杯１次リーグ第２節の鳥栖戦（駅スタ）の遠征メンバーにＦＷ三浦知良（５３）が入ったと明らかにした。「カズさんは遠征メンバーで行ってもらおうと思っている」と話した。今季公式戦出場がない三浦がピッチに立てば５３歳５カ月１０日で、ルヴァン杯の最年長出場記録になる。

　待ちに待った今季初の公式戦出場が見えてきた。ルヴァン杯とはいえ、三浦にとって１３シーズンぶりのＪ１での戦い。下平監督は鳥栖戦について「カズさんは、遠征メンバーで行ってもらおうと思っている」と明言した。

　同時に、リーグ戦でほぼ固定してきたメンバーを鳥栖戦では大きく入れ替えると示唆。指揮官は「カズさん自身も試合出場に意欲を出しているので、本当にいい準備をしている。カズさんのエネルギーを発揮してもらえれば」と期待した。

　新型コロナによるリーグ中断からの再開前に三浦自身は「まずメンバーに入って試合に出るところまで行きたい」と話していた。現在の状態について下平監督は「本当に一生懸命やっている。相変わらず先頭を引っ張っていますし、元気です」と評価。「カズさん自身もルヴァンに向けて照準を合わせていた」と万全を強調した。

　チームは現在リーグ戦で４連敗中。「ルヴァンが流れを変えるきっかけになれば」とし、三浦の出場中にＰＫを獲得した場合は「間違いないです」とキッカーに指名した。ルヴァン杯でも最年長出場＆得点記録の更新がかかるキングが、宣言通りに３密回避の“１人カズダンス”でファン、サポーターを熱狂の渦に巻き込む。