INAC神戸に復帰の川澄「タイトルを取る」背番号は“代表で初めてつけた”36番
サッカー米女子プロリーグNWSLのスカイブルーからプレナスなでしこリーグ1部のINAC神戸に期限付き移籍で加入した、元女子日本代表なでしこジャパンMF川澄奈穂美(34)が17日、大阪市内で記者会見し、約4年ぶりとなる古巣復帰に「とにかくタイトルを取るということを強く思って入団した」と抱負を語った。移籍期間は20年12月31日まで。背番号は36に決まり、川澄は「初めて日本代表でつけた背番号」と初心を強調した。
会見に同席した安本卓史社長は以前から川澄に対して「一度は現役選手として(INAC神戸に)帰ってきてほしい」と非公式な“オファー”を送っていたことを明かし、「実績、経験は申し分ない。人気と実力を兼ね備えている。若手選手の見本になってほしい」と大きな期待を寄せた。
新型コロナウイルスの影響でNWSL開催の見通しが立たないことで、プレー機会を求めていた川澄側から6月下旬に連絡を受け、獲得交渉が本格化したという。川澄は「今季も米国でプレーする気持ちだったが、コンディションも良く、もう一つレベルアップするために試合の出場機会を確保したかった時に、INAC神戸が頭に浮かんだ」と移籍の経緯を説明した。
7月31日に帰国し、神奈川県内の実家で14日間の自主隔離生活を過ごした。米国や成田空港などで計8回のPCR検査を受検。全て陰性だったと明かし「(検体採取で)鼻の皮がボロボロになりました」と笑いを誘った。17日から練習に合流しており、日本協会に選手登録も申請済み。登録が完了すれば23日の浦和戦(ノエスタ)から出場可能となる。