サッカー元日本代表ＤＦ内田篤人（３２）＝鹿島＝が今季をもって現役を引退することが２０日、クラブから発表された。清水東高から鹿島にプロ入りした２００６年から１５シーズン。攻守両面で活躍する右サイドバックとして、ドイツ１部シャルケで１１年の欧州ＣＬ４強入りに貢献するなど長くドイツで活躍した。日本代表としては１０年Ｗ杯南ア大会、１４年Ｗ杯ブラジル大会でもメンバー入りした。

　希代の右サイドバックがスパイクを脱ぐ。ＤＦ内田がプロ１５年目に決断した、現役引退。クラブ発表では８月末を持って契約を終了。２３日のリーグ・Ｇ大阪戦（カシマ）の後に引退あいさつを行う。　ルーキーイヤーの０６年、アウトゥオリ監督に見いだされ、開幕節の広島戦からＪのピッチへ。周囲の心配も何のその。堂々と、そして攻撃的なタッチを随所に見せて伝統的な鹿島の右サイドバックを担い、０７年からの３連覇に大きく貢献した。

　代表でも０８年１月のチリ戦で初キャップ。１９歳３０５日のデビューは当時、Ｊ発足後で４番目の若さだった。１０年のＷ杯南アフリカ大会では出場機会が得られなかったが、１４年のＷ杯ブラジル大会では出色のプレーを見せた。

　１０年に渡ったドイツでは、主にシャルケでプレー。終盤は膝のケガとも戦いながらになったが、欧州ＣＬ４強入りなど輝かしい成績を残し、９シーズンをブンデスリーガーとして過ごした。１８年から古巣・鹿島に戻ったが、日本サッカーのグローバル化を象徴する選手の１人だった。