C大阪・柿谷、引退発表の鹿島・内田への思い語る「誰とでも目線を一緒に話せる人」
J1C大阪は21日、次節仙台戦(23日、ヤンマー)に向けて大阪市内で非公開練習を行い、オンラインでの取材に応じたFW柿谷曜一朗(30)が、20日に現役引退を発表したDF内田篤人(32)=鹿島=について「優しいお兄ちゃんという感じで、誰からも慕われていた。僕たちから言えるのは『お疲れ様』ということしかない」とねぎらいの言葉を贈った。
2人はザッケローニ監督時代に日本代表として14年W杯ブラジル大会に出場している。柿谷が初めて代表入りしたのは13年夏で、W杯に向けて完成に近付きつつあったチームに組み込まれる形だった。「日本代表って自分の中で堅いイメージがあったのを、あの人のおかげで柔らかい感じで入れて感謝している」と当時を振り返った。
ドイツ1部シャルケでプレーし、代表でも主力として不動の地位を築き上げていた内田だったが「すごい舞台でやっていても、そういう素振りを見せない。言葉一つ、普段の生活一つにしても常に肩の力が入ってない。誰とでも目線を一緒に話せる。上に行く人っていうのは心に余裕のあるというか、自然体で何でも打ち込める人がそういう舞台に立てるんやなと思った」と2歳上の内田に最大限の敬意を払った。
「ケガには誰も勝てないし、本人しか分からないつらさとか、こういう状況でも明るく振る舞うのが篤人くんだと思いますけど、非常に悔しい思いをしていると思う」と代表時代の盟友を思いやり、「残った僕たちはしっかりJリーグを引っ張っていかなあかんなと思います」と決意を新たにした。