内田篤人、海外移籍望む選手への思い「チームで何かやってから行けばいいのにな」
23日のG大阪戦限りでの現役引退を表明したサッカー元日本代表の鹿島DF内田篤人が24日、オンライン形式での引退会見に臨んだ。自身が10年から17年までドイツの強豪シャルケでプレーしたことを踏まえ、海外と日本の違い、差について語った。
ちょうど、日本時間でこの日の早朝に欧州CLの決勝、パリSG対バイエルン・ミュンヘンが行われた。この試合を踏まえて、「本当、ヨーロッパに一度出てしまえば、ある程度のクラブに行くことができれば紙一重だと思います。僕が(CLの)出場時間が多いのかな。それも多分、抜かれると思います」と後に続く選手が出てくるであろうと予想した。
ただ、海外移籍をする過程については一つ、思いを抱えていた。「海外に行きたいのは分かりますけど、チームで何かやってから行けばいいのにな、と思います。それができないのなら、移籍金ぐらい置いていけばいいのになと。僕、間違ってますか?」と持論を話し、「行きたいならばいけばいいと思う。どうせ、すぐに帰ってくるから。そんな甘くないよって」と厳しい言葉も口にした。
内田は06年に鹿島に加入し、07年から09年のリーグ3連覇に貢献した上で、日本の10年シーズン途中でシャルケに移籍した。契約途中での移籍のため、移籍金を鹿島に残す形での海外挑戦だった。
欧州などの世界トップレベルと日本のサッカーは「違う競技だと思えるぐらい、自分の中では違いがあると思います。怒られるかな」という感想も語った。「(Jリーグと欧州トップレベルのサッカーを)2つの試合をぱぱっと見た時に違いはあると思います。Jリーグがレベルが低いなんて全然、言っていない。JリーグにはJリーグのスタイルがあって、ヨーロッパにはヨーロッパのスタイルがある」と、レベルの上下よりも、質の違いに目を向けて表現した。