バイエルン・ミュンヘン初全勝締めでV 欧州CL記録更新の11連勝
「欧州CL・決勝、バイエルン1-0パリ・サンジェルマン」(23日、リスボン)
バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)が1-0でパリ・サンジェルマン(フランス)を下し、7季ぶり6度目の欧州制覇を達成した。前回優勝した2012~13年シーズン以来、2度目となる国内タイトルと合わせた「3冠」を成し遂げた。BミュンヘンのFWレバンドフスキが15ゴールで大会得点王となった。新型コロナウイルスの影響で大会方式が変更され、準々決勝からは全て一発勝負となり、リスボンで集中開催された。
クラブ史に刻まれるゴールで、欧州の頂をつかんだ。FWコマンが育成年代を過ごし、16歳でプロデビューも果たした古巣相手に大舞台で決勝点。「これ以上ないほどの幸せだ」。Bミュンヘンにとって欧州CL通算500点目の節目の一発で、ビッグタイトルを引き寄せた。
準々決勝と準決勝はベンチスタートだった。先発を固定していたフリック監督だが、大一番はFWペリシッチに代えてコマンを抜てき。パリ生まれの24歳のアタッカーは、この采配に見事に応えた。後半14分、MFキミヒが右寄りの位置から浮き球のクロスを送ると、一番遠いサイドで待ち構え、思い切り頭でたたきつけてゴールネットを揺らした。
フリック監督は「今季の彼はリベリやロッベンの陰から抜け出した」と、かつてクラブを支えた名アタッカーたちの後継候補と成長を認める。準決勝で2得点と活躍した25歳のMFニャブリとともに、攻撃力自慢のチームを支える新世代の一人だ。
欧州CL記録を更新する11連勝と、圧倒的な強さで欧州王者の称号を奪還した。新型コロナウイルスの影響で準々決勝と準決勝が一発勝負になったが、1次リーグから全勝でタイトルに輝いたのも初の快挙。指揮官は「チームは一貫して、勇敢に前進し続けた」と誇らしげだった。