元なでしこ・永里優季が男子チーム移籍で会見「挑戦できるんだというメッセージを」
サッカー女子元日本代表(元なでしこジャパン)の永里優季(33)が10日、神奈川県2部の男子チーム「はやぶさイレブン」の期限付き移籍加入会見に出席した。背番号は17になることが発表された。
会見で永里は「選手として、男性の中で、自分がどれだけできるかというのは、正直、未知数なところが大きいと感じていますが、これまでの海外での経験や積み重ねてきたトレーニングを生かして、チームのプラスになれるようにベストを尽くしていきたいと思っています」など、抱負を語った。
男子チームでのプレーは「ずっと昔から、いつか男子のチーム・リーグでプレーしたいという思いがあって」と考えにあったという。ここまでのキャリアも、男子チームでプレーするレベルに「近づけるかというところを目標にしてきた部分があった」ことも明かした。
「男性のチームに入って、女性も活躍できる、そこに挑戦できるんだという部分のメッセージを」、「(子どもたちに)一つの選択肢をつくってあげられるかなという思いは非常に強くあって」と、自身をきっかけに、女子選手が様々な選択ができるようになることを希望した。
永里は長年、日本の女子サッカー界を牽引してきたFW。国内リーグ(当時はL・リーグ)の日テレで十代からプレーし、海外ではポツダム(ドイツ)、チェルシー(イングランド)、ヴォルフスブルク(ドイツ)、1.FFCフランクフルト(ドイツ)でプレーした。17年にはアメリカのシカゴ・レッドスターズへ移籍していた。日本代表としては、08年、12年(銀メダル)と五輪2大会に出場。07年、11年、15年のW杯に出場し11年の初優勝に貢献した。
「はやぶさイレブン」は永里の故郷・厚木市に拠点を置くチームで、兄の永里源気が所属している。
県リーグは、J1、J2、J3の「Jリーグ」、アマチュア全国リーグの「JFL」、関東リーグ(1部・2部)の下位に位置する。その2部リーグのため、J1から単純に数えると8番目のリーグとなる(注・アマリーグのJFLまでとプロリーグのJリーグとの間で、クラブライセンス取得など根本的に求められる条件が異なるため、成績だけではJリーグには加盟できない)。