J1川崎が差別・偏見・誹謗中傷の投稿に声明「断罪されるべき」被害の浦和「法的措置も」
J1川崎が差別・偏見・誹謗中傷に対して、毅然とした態度を示した。21日、実在する川崎のサポーターになりすました何者かによる他クラブや他クラブ所属の選手に対する差別的な表現や偏見・誹謗中傷を伴う「看過できない投稿が、SNS上に散見されています」(21日発表のニュースリリースより)と表明。こうした行為は「絶対に許容しません」との声明を発表した。
声明文によると、「今回の差別・偏見・誹謗中傷となりうる表現や投稿については、Jリーグ統一禁止事項、並びに社会通念に照らし合わせても、他者になりすまし、実在のユーザーが発言したかのように見せかけ投稿する行為そのものとあわせ、弁解の余地はなく、断罪されるべきであると考えます」と訴え、「なりすましの被害を受けた方、該当の投稿を見た他クラブの選手やサポーターの皆様の心の傷は、我々の想像を超えるものです」と表明した。
その上で、「私たち自身も被害者の立場として、様々な皆様との関係に悪影響を及ぼし、弊クラブの信用失墜にもつながることから、これ以上の被害の拡大を防止するためにも、注意喚起だけではなく直接的・具体的な対応が必要であると考え、適切な方針を提案してもらうべく、顧問契約を結んでいる弁護士事務所と具体的な調整に入りました」と対策をとることを発表している。
なお、川崎は問題のある投稿を発見した際はスクリーンショットなどで証拠を保全することや、自身が何者かになりすまされていないかを定期的に確認することを公式ウェブサイトで呼びかけている。
また、浦和も21日に公式ウェブサイトで「SNSにおける差別的、誹謗中傷的な投稿について」というタイトルで声明を発表。
20日の試合後に浦和の選手に対する差別的発言や誹謗中傷を伴う発信による被害があったとし、「ここ数節、川崎フロンターレの対戦相手に対して同様の投稿が為されており、川崎フロンターレサポーターのアカウントを利用した成り済し行為と思われます」と分析。「弁護士にも相談の上、今後の状況によっては法的措置も辞さない考えです」と記している。