J1神戸がフィンク監督の退任発表「家族の下に戻るという決断」後任は未定

 J1神戸は22日、トルステン・フィンク監督(52)の意向を受け、21日付で退任したと発表した。セバスチャン・ヘッドコーチ、モラス・アシスタントコーチ、ニコラ・フィジカルコーチは契約解除となる。神戸によると、後任は未定で、コーチのマルコス・ビベス氏(スペイン)が暫定的に指揮を執る。

 クラブによると、フィンク監督は21日に辞任を申し出たという。22日は午後4時の練習前に選手に挨拶し、そのまま帰宅。近日中にドイツに帰国する予定だという。

 クラブを通じてのフィンク監督のコメントは以下の通り。

 「神戸で素晴らしい時間を過ごせました。二つのタイトルという成功を収めることもできました。これは歴史に残ることですし、我々を永遠に結びつけるものです。この街、このチーム、そしてこのサポーターに別れを告げるのは簡単ではないですし、非常に寂しく思います」

 (続けて)「我々は一つになって大きな目標を達成することもできましたが、私は家族の下に戻るという決断をしました。まだリーグ戦でも良い結果を残せると思いますし、アジアチャンピオンズリーグという大きな大会もまだあるので、今後の幸運を祈ります。遠くからも見守るつもりですし、応援しています。このクラブの監督であったことを誇りに思います」

 昨夏に就任したフィンク監督は元日の天皇杯決勝を制し、クラブに初タイトルをもたらした。神戸との契約が今季で満了となるフィンク監督を巡っては今月中旬、「SPOX」や「フースバル・トランスファー」(電子版)が欧州復帰を希望していると伝えていたが、15日には「『長い間、家族に会えなくて寂しい』と伝えただけ。向こう(欧州)に帰りたいというより、家族に会いたいという気持ち」と釈明していた。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)への意欲を示し、「日本に残るのであれば家族には引っ越してもらって一緒に生活したい。神戸という街が大好きで、サポーターも良くしてくれている。クラブには未来もあるし、ここ(神戸)での今後も想像できている」と語っていた。

 神戸はACLのグループリーグは2連勝しており、11月末に延期された残りの日程に臨む予定だった。国内リーグ戦は19試合を終え4勝8分け7敗で12位となっている(9月22日時点)。シーズン真っ只中での監督退任劇となった。

 神戸はシーズン途中での監督交代が続いている。近年の監督交代は以下の通り。

【17年】ネルシーニョ→吉田孝行

【18年】吉田→リージョ

【19年】リージョ→吉田→フィンク

【20年】フィンク→後任未定(以上、敬称略)

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