J1神戸 三浦淳寛SDが新監督就任へ 最短26日札幌戦から指揮
J1神戸の三浦淳寛スポーツダイレクター(SD、46)が、退任したトルステン・フィンク前監督に代わって新監督に就任することが23日、複数の関係者の話で分かった。近日中に正式発表され、Jリーグへの登録が完了すれば最短で26日の札幌戦(ノエスタ)から指揮を執る。
18年に神戸の強化総責任者としてSDに就任した三浦氏は、15年にJリーグで監督を務めるために必要な日本サッカー協会公認のS級ライセンスを取得しているが、指導者経験はなく、監督を務めるのは初めてとなる。
鳥栖戦の前にノエビアスタジアム神戸で取材に応じた立花社長は後任監督について「(交渉は)最終段階に入っている。クラブを導いてくれる監督を考えている」と話すにとどめ、三浦氏の名前は伏せたが、組閣など細部の詰めを残すのみで、同社長は「次の札幌戦までに報告できるよう準備している」と合意間近と認めた。
フィンク前監督を事実上の解任としたが、今年は新型コロナウイルスの影響で入国後に14日間の隔離期間が課されるなど外国人監督の招聘は容易ではなく、現実的な内部昇格に踏み切ったとみられる。
鳥栖戦ではスペイン出身のマルコス・ビベス・アシスタントコーチ(45)が暫定で指揮を執り、公式戦9試合ぶりの勝利で負の流れを断ち切った。現役時代に05年から2年半にわたって神戸に在籍し、サポーターからの信頼も厚い三浦氏の現場復帰で、低迷する現状からの再浮上を図る。