神戸・大崎玲央が「チーム・イニエスタ」入り マネジメント担う「S&L社」と契約
J1神戸のDF大崎玲央(29)が元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(36)らのマネジメント業務を担う「Sports&Life」社(S&L社)と契約したことが5日、分かった。神戸に所属する日本人選手としてはFW古橋亨梧(25)に続き2人目。夢でもある海外挑戦を目指し、大崎が「チーム・イニエスタ」の後押しを受ける。
大崎は桐蔭横浜大卒業後に渡米し、2部相当の北米サッカーリーグ(NASL)でキャリアをスタートさせた異色の経歴を持つ。帰国後は横浜FCに練習参加して契約を勝ち取り、徳島を経て神戸に完全移籍し、着実に成長を遂げてきた。
幼少期にハワイで育ったこともあり、英語が堪能な国際派DF。29歳と遅咲きだが「現役である以上は目指したい。年齢は数字にすぎない」と海外挑戦を思い描いてきた。「欧州というのは長年追い続けている夢」と語り、その窓口としてイニエスタも所属する「S&L」社と契約した。
「S&L」社は17年に設立され、神戸やバルセロナ、マドリード、ボストン、メキシコシティー、ソウルに事務所を構える。主に選手のエージェント、マネジメント業務を担い、イニエスタや元スペイン代表FWダビド・ビジャ氏(38)、ベルギー代表DFトーマス・フェルマーレン(34)の神戸移籍もサポートした。
神戸所属の古橋やMFセルジ・サンペール(25)の他に、スペイン1部レアル・マドリードからイタリア1部(セリエA)ACミランに期限付き移籍したMFブライム・ディアス(21)やスペイン1部バルセロナDFジュニオル・フィルポ(24)、4日にポルトガル1部ポルトに5年契約で加入したFWトニ・マルティネス(23)らが所属している。
大崎は今後、イニエスタがスペインから招いた理学療法士や栄養士の指導も受けるなど「チーム・イニエスタ」の全面的なサポートを得る。視線は海外だけに向けられているわけでない。「国内では神戸から出る気はない」と神戸への愛着を口にし、「チームを勝たせられるDFになりたい。チームでも個人でも結果を残せるように集中したい」と足元をみつめた。さらなる飛躍の先に、欧州への扉が開かれる。