Jリーグが新潟を“聴取”へ 約1カ月も報告なし、第三者の通報で把握
Jリーグは20日、クラブの代表者による臨時実行委員会をオンラインで開き、記者会見を行った村井満チェアマン(61)は、J2新潟でファビオとペドロ・マンジーが酒気帯び運転で書類送検され契約解除となった事案について、ヒアリング調査を行う考えを示した。
9月17日に事案が発生していたが、新潟は約1カ月間Jリーグに報告していなかった。第三者の“通報”を受けたJリーグが10月12日に新潟へ事実確認の問い合わせを行い、同14日に新潟から正式に報告があったという。新潟は15日のリリースで「Jリーグや関係各所への報告と情報共有を行い」としていたが、実際は約1カ月間も報告を怠っており、Jリーグ規約の報告義務違反に抵触する可能性があるという。
任意捜査中に当該選手が試合に出場したことについて村井チェアマンは「そうした状態で試合に出続けたことは過去のケースを見る限りない。選手に自重を求めるべきだった」と断じた。また、新潟が情報を隠蔽していたのではないかとの指摘には「隠蔽の事実があったかを(ヒアリングで)これから確認する」とした。
J1仙台のMF道渕諒平(26)が知人女性への暴行が報じられ契約解除された事案については、クラブから8月中旬に報告を受けた際には示談が成立していたという認識だったとし、「プライベートな内容ではあるが、選手は社会で公的な存在でもあることを鑑みれば大変残念だ」と語った。