J1柏、ルヴァン杯決勝ピンチ ネルシーニョ監督もコロナ感染

 J1柏は3日、ネルシーニョ監督(70)とスタッフ1人が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性反応を示したと発表した。2日に判明した選手1人を含め、これで計3人の感染が確認された。オンラインで会見した瀧川龍一郎社長(51)は、7日に行われるFC東京とのルヴァン杯決勝(東京・国立競技場)に指揮官不在で臨む意向を表明。4日午後に判明する選手、スタッフ全員のPCR検査の結果次第では、試合開催に大きな支障が出る可能性もある。

 ルヴァン杯決勝に暗雲が垂れ込めた。柏は2日に判明した選手1人に続き、ネルシーニョ監督とスタッフ1人の新型コロナ陽性判定を発表。オンラインで会見した瀧川社長は「一般のルールとして隔離で療養していただく」と、大一番に指揮官不在で臨む意向を示した。

 ネルシーニョ監督は1日午後に発熱し、PCR検査を受けた。再検査を経て、陽性を確認。現在は平熱に戻っているが、大事を取って千葉県内の病院に入院予定だという。濃厚接触者は確定していないが、疑いのあるスタッフ2人は自主隔離を行っている。2日に陽性判定を受けた当該選手の濃厚接触者については、選手1人とスタッフ3人が既に保健所から特定されている。

 チームは3日のアウェー仙台戦に向けて2日午後に移動していたが、試合は中止が決定。遠征メンバーはこの日、専用バスで柏へ戻った。到着後、選手、スタッフを含め全員がPCR検査を受け、4日午後にも結果が出る予定だ。

 感染拡大が懸念されている。ネルシーニョ監督は発熱した1日の午前にはトレーニングに姿を見せており、遠征メンバーは新幹線とバスで仙台を往復している。「気の抜けない厳しい状況」と瀧川社長。複数人が陽性となれば、ルヴァン杯決勝に大きな影響が出ることは間違いない。

 決勝の相手であるFC東京は24日からアジア・チャンピオンズリーグを控えており、仮に決勝が延期となっても、11月中の代替開催は難しい。J1もコロナ禍で12月19日の最終節まで過密日程となっており、調整は容易ではない。「リーグとも話し、最善を尽くして準備を進めたい」と瀧川社長。柏が窮地に追い込まれている。

 ◆柏コロナ感染の経過 

10月31日 ホーム清水戦。同日夜にトップチームの選手1人に風邪の症状

11月1日 当該選手は練習を欠席し、PCR検査を受ける。ネルシーニョ監督は平熱で午前練習に参加も、午後に37.5度と発熱しPCR検査。夜には練習に参加していたもう1人のスタッフも咳などの症状を訴える

  2日 ネルシーニョ監督は38.4度まで熱が上がり午前練習を欠席。前日のPCR検査の結果が再検査となる。当該スタッフも38.6度と発熱、練習を欠席してPCR検査。午後には当該選手1人が陽性判定。チームは新幹線でアウェー仙台へ移動。

  3日 ネルシーニョ監督は36.7度まで下がったが、午前中に当該スタッフとともに陽性判定。症状の悪化はなく、大事をとって夜から千葉県内の病院に入院。チームはバスで柏へ戻り、選手、スタッフも含め全員がPCR検査を受ける

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