柏で新たに10人コロナ陽性、ルヴァン杯決勝延期 代替日1・3が有力
Jリーグは4日、東京・国立競技場で7日に開催予定だったYBCルヴァン杯決勝の柏-FC東京戦の延期を決めた。代替日は未定。J1柏ではこの日、新たに選手2人とスタッフ8人の計10人が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性反応を示したと発表。既にネルシーニョ監督を含むスタッフ2人と選手1人の感染が判明しており、クラブ内の感染者は計13人の集団感染となった。
柏、FC東京と合同でオンライン会見したJリーグの村井満チェアマンは、代替日について「ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)の前だと、柏の濃厚接触者の隔離が必要で、柏の練習ができない期間となる。ACL後だとリーグが終盤戦で、天皇杯の日程もある。試合会場の手配もあるので、総合的に考えて判断したい」と説明した。
FC東京は24日からACLを控えている。柏も練習を行えなくなることから11月中の代替開催は難しい。
それでも開催を模索することに変わりない。村井チェアマンは「当然、年明けの可能性もゼロではないと考えています」と1月以降に開催し、来季開幕を後ろ倒しにすることも検討している。関係者によるとJリーグではあくまでも国立競技場での開催を見据え、21年1月3日を有力な代替日として調整に入っているという。
史上初のルヴァン杯決勝の延期だが「決勝はできるものと確信している」と村井チェアマン。未曾有の状況でも確実に開催を目指す。
◆柏コロナ感染の経過
10月31日 ホーム清水戦。同日夜にトップチームの選手1人に風邪の症状
11月1日 当該選手は練習を欠席し、PCR検査を受ける。ネルシーニョ監督は平熱で午前練習に参加も、午後に37.5度と発熱しPCR検査。夜には練習に参加していたもう1人のスタッフも咳などの症状を訴える
2日 ネルシーニョ監督は38.4度まで熱が上がり午前練習を欠席。前日のPCR検査の結果が再検査となる。当該スタッフも38.6度と発熱、練習を欠席してPCR検査。午後には当該選手1人が陽性判定。チームは新幹線で仙台へ移動も、3日の仙台戦は中止に
3日 ネルシーニョ監督は36.7度まで下がったが、午前中に当該スタッフとともに陽性判定。症状の悪化はなく、大事をとって夜から千葉県内の病院に入院。チームはバスで柏へ戻り、選手、スタッフも含め全員がPCR検査を受ける
4日 新たに選手2人、スタッフ8人が陽性判定。ルヴァン杯決勝の延期が決定