代表GK川島 現役引退表明の元チームメート・中村に「お互い良くない時期も共有」
サッカー日本代表は9日、オーストリア・グラーツで行われる国際親善試合・パナマ戦(13日)、メキシコ戦(17日)に向けて現地近郊での合宿をスタートさせた。
GK川島が盟友に対して思いをはせた。代表合宿初日の練習前に、オンライン取材に応対。2カ月連続での代表合宿に「結果と共に、どういう質を追求するのかは、10月よりも、より表現しないといけない」と語った。
また先日、今季限りでの現役引退を表明したJ1川崎MF中村憲剛についての話題となると、川島は目を細めた。「もちろん試合も残っていて、『お疲れさま』とは全然言いたくない。ただ、いろんな意味で、僕もフロンターレで一緒にやらせてもらって、日本代表でも一緒にやらせてもらった。もちろんいい時間を共有したし、お互い良くない時期も共有してきた」と振り返る。
欧州へと挑戦に出てさまざまな経験を積んだ川島と、川崎で悲願の初優勝をつかんだ中村。互いに高みを目指した仲間同士、リスペクトの思いは強い。「自分がフロンターレにいた時は優勝をつかめず過ごしていた。彼のフロンターレというチームへの貢献もそうだし、チームを優勝させて、こういう決断をしたというのは、本当にさみしい気持ちもあるけど、逆に一緒にやった仲間としては、すごく誇らしい辞め方なんじゃないかと思う。彼が表現できるプレー、存在価値も含めて、本当に素晴らしいキャリアを過ごしてきたんだなと改めて思い知らされた」と語った。