森保監督“オシム塾”開講熱望 合宿地に居住…日本成長させた哲学注入だ
サッカー日本代表は9日、オーストリア・グラーツでの合宿を開始した。グラーツにはイビチャ・オシム元日本代表監督(79)が居住しており、森保一監督(52)は「選手やスタッフの前で話してもらえれば」と合宿中の“オシム塾”開講を熱望した。
その時間が、森保ジャパンを進化させるきっかけとなるかもしれない。グラーツ入りした森保監督は、同地に居を構えるオシム氏について問われると「できればお会いして、私自身もお話ができれば」と思いを口にした。
一番の希望は“オシム塾”の開講。高齢である同氏だけに、コロナ感染対策は万全に万全を期す必要がある。実現するかは未確定だが「代表の選手、スタッフの前に来てもらって話をしてもらったり、コミュニケーションをする場ができればうれしい。チームスタッフには調整してもらっている」と明かした。
オシム語録とも呼ばれたウイットに富む言葉や、確固たるサッカー哲学と、それをチームに浸透させる豊富な練習アイデアで日本サッカーの成長に尽力。脳梗塞から復帰して09年にオーストリアに戻ってからも、日本代表はもちろん世界中のサッカーに目を光らせている。それだけにオシム氏の講義が実現すれば、日本代表への好影響が期待される。