広島皆実が3得点で連覇、初V目指した如水館を粉砕 高校サッカー広島大会
「全国高校サッカー選手権広島大会・決勝、広島皆実3-0如水館」(15日、広島広域公園第一球技場)
広島皆実が3-0で如水館を下し、2大会連続16度目の優勝を果たした。如水館は初の全国切符を逃した。
MF重田稜平(3年)が先制ゴールを決めた。準決勝の広島観音戦で負傷したFW岡崎に代わって出場。前半33分、ゴール前のこぼれ球に左足を合わせた。この先制点で流れをつかむと、後半にも2点を追加。いずれもCKからDF三宅起平(3年)とFW閑田隼人(3年)がネットを揺らした。
コロナ禍での自粛期間中は、選手間で十分なコミュニケーションが取れず、今成奏太主将(3年)はチーム全体が目標を見失うことを危惧。グループラインを通じて「俺たちも市立船橋や流経大柏のように全国のだれもが名前を知っている強豪チームになろう」とメッセージを送った。自粛期間を経て選手は精神面で大きく成長。仲元洋平監督(40)は「今大会は楽に勝てた試合は一つもなかったが、全員が一つになって乗り越えてくれた」と目を細めた。
平成20年度大会では全国の頂点にも立った広島皆実だが、昨年度は初戦敗退。今成主将は「まずは1勝することが目標。そこからどんどん勝ち星を重ねていって、皆実の名前を全国に響かせたい」と力を込めた。