G大阪が執念逆転勝ち 高尾プロ初ゴール!川崎V決定阻止
「明治安田生命J1、浦和1-2G大阪」(22日、埼玉スタジアム)
G大阪が浦和に2-1で逆転勝ちし、この日試合のなかった首位川崎の優勝は持ち越した。川崎は勝ち点72、2位G大阪は同58で残りはともに5試合。25日の直接対決で川崎が勝つか引き分けると、2年ぶり3度目のリーグ制覇が決まる。浦和に引き分けるか負けると優勝の可能性が消えていたG大阪は後半に先制されたが、FW宇佐美貴史(28)のゴールなどで試合をひっくり返した。
執念の逆転勝利でG大阪が今節での川崎優勝を阻止した。後半17分に先制を許したが、4分後にこぼれ球を拾ったFW宇佐美が右足で同点ゴール。同36分にCKからDF高尾がプロ初ゴールを頭で決めた。大卒2年目のサイドバックは「大事なところで結果を出すことができて良かった」と初々しく笑った。
引き分け以下で優勝が消滅する状況だったが、チームは一戦必勝の気構えで臨んだ。宮本監督は「目の前の試合に勝ち切るんだ」と選手を送り出し、宇佐美も「頭の中には川崎の“か”の字もない」と集中していた。
次戦は25日に敵地で首位川崎との直接対決を迎える。逆転優勝は極めて厳しいが、可能性が残る限り諦める訳にはいかない。宇佐美は「2位の僕らが(優勝を)止めることに意味がある。いいチャレンジ」と力を込めた。勝利しか許されない一戦。誇りを懸けて再び立ちはだかる。