異次元の神戸イニエスタ 1得点1アシスト 見せつけた外国籍選手として格の違い
「アジアCL・1次リーグ、広州恒大1-3神戸」(25日、ドーハ)
G組の神戸は広州恒大(中国)とハリファ国際スタジアムで対戦し、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(36)のACL初ゴールなどで昨季中国王者を下した。2連勝で勝ち点6とした神戸は2試合を残して同組2位以内が確定し、初出場で決勝トーナメント進出を果たした。
イニエスタが異次元の輝きを放った。前半終了間際の44分、西のサイドチェンジを左サイド寄りで受けた背番号8はドリブルで1人をかわしながらペナルティーエリア内を突き進み、ゴールライン付近から右足アウトサイドでFW古橋亨梧(25)に折り返した。意表を突く神業アシストにフリーとなった古橋は、冷静に右足インサイドで流し込んだ。
2-1で迎えた後半39分にはペナルティーエリア内でFWドウグラス(32)のパスを受けて右足シュート。こぼれ球に素早く反応し、守備網の間隙を突くように右足でゴールネットを揺らした。記念すべきACL初ゴールで試合を決定付けた。
チームはリーグ戦5連敗を喫し、10月28日の仙台戦を最後に1カ月近く勝利から遠ざかったままカタール入りしていた。ただ、イニエスタはホーム最終戦となった18日の浦和戦後、サポーターに向けて「カタールでこのチームメートたちと大きな結果を残せると信じています。皆さんのためにプレーして、トロフィーを神戸に持ち帰ります」と約束していた。
広州恒大にはブラジル代表歴があるリカルド・グラルやエウケソン、欧州でのプレー経験を持つアンデルソン・タリスカといった実力派の外国籍選手が在籍していたが、イニエスタが“助っ人”としての格の違いを見せつけた。