マラドーナ氏、60歳で死去 メッシやロナウド哀悼「ディエゴは永遠」
サッカーの元アルゼンチン代表で数々の伝説的プレーでファンを魅了したディエゴ・マラドーナ氏が25日、ブエノスアイレス近郊の自宅で死去した。60歳だった。米スポーツ専門局ESPN電子版が同氏の広報担当の話として伝えたところによると、死因は心不全。同氏は左頭部に硬膜下血腫に見つかり、今月3日に手術を受け、同11日に退院したばかりだった。
同氏は76年に15歳で母国のプロリーグでデビューし、翌年には同国のフル代表メンバー入り。ワールドカップ(W杯)では86年の優勝、90年の準優勝に貢献した。中でも86年大会準々決勝のイングランド戦で記録した2ゴールは「神の手」、「5人抜きドリブル」と呼ばれ、今なお伝説のプレーとして語り継がれている。
その一方で、94年W杯で禁止薬物の使用が発覚するなど、選手時代の晩年は薬物使用などの問題を抱え、引退後も入退院を繰り返した。
サッカー界のレジェンドの訃報を受け、同じアルゼンチン出身で同氏が監督を務めたナショナルチームでもプレーしているリオネル・メッシはインスタグラムで満面笑みのツーショット写真とともに「ディエゴは永遠だ」などの言葉を投稿。ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドもインスタグラムで「比類なき魔法使い」、「彼の功績は永遠に受け継がれ、この喪失感が満たされることはないだろう。あなたのことを絶対に忘れない」とつづった。
アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領は、同国が生んだ英雄の死を悼み、3日間の喪に服すると発表した。