マラドーナ氏死去に悲しみの声 王様ペレ氏「いつか一緒に天国でボールを蹴ろう」
史上最高のサッカー選手の一人で「5人抜きゴール」で知られる元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ氏が25日、ブエノスアイレス近郊の自宅で死去した。10月30日に60歳になったばかりだった。左頭部に硬膜下血腫が見つかり、11月3日に手術を受けていた。華麗なドリブル、正確無比な左足のキックで数々の伝説を残してきたレジェンドの死に、サッカー界は深い悲しみに包まれた。
マラドーナ氏の死去を受け、サッカー界は深い悲しみに包まれた。元ブラジル代表で「王様」と呼ばれる80歳のペレ氏は「何と悲しい知らせだ。いつか一緒に天国でボールを蹴ろう」とツイッターにつづり、故人との別れを惜しんだ。
ポルトガル代表FWのC・ロナウド(ユベントス)は自らのツイッターに「世界は永遠の天才に別れを告げた。比類なき魔術師」と投稿。1986年W杯メキシコ大会で「神の手」ゴールを決められた元イングランド代表のリネカーさんは「彼も神の手の中で安らぎを得ますよう」とつづった。
国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長は「信じられないほどの才能で私たちを驚かせた」と哀悼の意を表し、AP通信によると故人がかつて活躍したナポリ(イタリア)では市長が競技場を「マラドーナ・スタジアム」と改称することを提案した。