INAC神戸・エンゲルス監督が来季も続投へ WEリーグ初代王者へ指揮託す
サッカー女子プレナスなでしこリーグ、INAC神戸のゲルト・エンゲルス監督(63)が来季も指揮を執ることが27日、関係者の話で分かった。
ドイツ出身のエンゲルス監督は今季、クラブ初の外国人監督として就任。夏場は苦戦が続いたが、10月以降は立て直し、最終節までの7試合では5連勝を含む6勝1敗の好成績を残して2年ぶりの2位に導いた。
優勝こそ逃したが、クラブは3バック導入得点力アップにつなげた柔軟な戦術対応やMF伊藤の成長を促し「なでしこジャパン」に送り込んだ指揮官の手腕を高く評価した。
女子サッカーでは国内初のプロリーグとなる「WEリーグ」が来年9月に開幕する。WEリーグでは男性監督に日本協会公認のS級ライセンス保持が求められていることも続投の要因となった。2季目を迎えるエンゲルス監督に、WEリーグ初代王者の至上命令が託されることになる。
◆ゲルト・エンゲルス 1957年4月26日、ドイツ生まれ。1990年に来日し、横浜F(現横浜M)や市原(現千葉)、京都、浦和などで監督やコーチを歴任。横浜F、京都では監督として天皇杯優勝を果たした。2020年にINAC神戸の監督に就任した。