メッシ、マラドーナ氏のユニ着用で追悼ゴール 神妙な表情で空に向かって投げキス
「スペイン1部リーグ、バルセロナ4-0オサスナ」(11月29日、バルセロナ)
25日に死去したディエゴ・マラドーナ氏の古巣2クラブが29日、華々しいゴールラッシュで追悼した。スペイン1部バルセロナでは、FWリオネル・メッシ(33)がオサスナ戦でチームの4点目を決めると、シャツを脱いで下に着ていたマラドーナ氏のユニホームを披露。イタリア1部リーグ(セリエA)のナポリは、アルゼンチン代表をモチーフにした特別ユニホームでローマ戦に臨んだ。
3-0で迎えた後半28分。絶妙なトラップとドリブルで相手をかわし、ペナルティーエリアの外から鋭く左足を振り抜いた。ゴール右に突き刺さるチーム4点目。チームメートから祝福を受けた後、メッシはおもむろにユニホームを脱いだ。
下に着ていたのは、尊敬するマラドーナ氏が1993~94年にプレーし、自身も下部組織に在籍した母国アルゼンチンのクラブ、ニューエルス・オールドボーイズの背番号「10」のユニホーム。メッシは次の瞬間、神妙な表情で空に向かって、投げキスをささげた。
スペインのエル・ムンド・デポルティボ紙などによると、このユニホームはマラドーナ氏が実際に93年に着用したもので、コレクターがW杯ロシア大会前にメッシにプレゼントしたものだという。さらにニューエルス時代の同氏の唯一の得点と今回のメッシの得点は、ドリブルで持ち込んでエリア外から逆サイドのゴールネットに決めた類似性がある、と指摘する現地メディアもあった。
メッシは試合後、自身のインスタグラムを更新。2人の写真を並べ、「さようなら、ディエゴ」と追悼の言葉を添えた。