C大阪堺から米ワシントン移籍のFW宝田沙織が会見「東京五輪目指して成長したい」
米女子プロリーグ(NWSL)のワシントン・スピリットに完全移籍する、サッカー女子プレナスなでしこリーグ1部C大阪堺レディースの日本代表FW宝田沙織(20)が3日、オンラインでの取材応じ、「2年くらい前から海外に挑戦したい思いがあった。初めての海外挑戦なので不安もたくさんあるが、自分らしく頑張りたい」と抱負を語った。
日本が優勝した18年U-20(20歳以下)女子W杯に出場し、「その頃から海外でやりたいと思い始めた」と明かした。昨年には女子W杯フランス大会にも出場したが、日本はベスト16で敗退。「何もできなかったのがすごく悔しくて、もっと海外でやりたいと思うようになった」という。
来年の東京五輪に向けて「なでしこジャパンに関わることが増えて、五輪にすごく意識が向くようになって、そこに向けて何が必要なのかを考えるようになった。東京五輪を目指しながら海外で成長していきたい」と意欲的に語った。
同じワシントンを本拠地とする米プロバスケットボールNBAのウィザーズには八村塁(22)も在籍する。面識はないが「会ってみたい。違う競技ですが、いろんなことを聞いてみたい」と目を輝かせた。
スピリットの公式サイトによると、2021年からの2年契約となる。来年1月中には渡米する予定。チームが保有するマンションに住み、通訳を付けず「自分でたくさんコミュニケーションを取って、しっかり学んでいきたい」と、サッカーだけでなく英語にも磨きをかける。
「セレッソでの9年間はすごくかけがえのないものだった。応援し続けてくれたファン、サポーター、スポンサーの方々には感謝してもしきれない。自分ができることはプレーで恩返しするしかないので精いっぱい頑張ってきます」。抱えきれない思い出と決意を胸に海を渡る。