J1・C大阪の柿谷曜一朗が名古屋へ完全移籍“クラブの象徴”背番号8の国内流出は初

 J1C大阪は24日、元日本代表FW柿谷曜一朗(30)がJ1名古屋へ完全移籍すると発表した。同日、名古屋からも発表された。

 柿谷は4歳からC大阪のスクールに通い、2006年にクラブ史上最年少の16歳でトップ昇格を果たした。徳島への期限付き移籍、C大阪復帰を経て、14年7月にスイス1部バーゼルに完全移籍した。16年1月に当時J2のC大阪に復帰し、J1昇格に貢献した。近年は出場機会が減少し、今季は24試合1得点で先発出場は6試合に終わっていた。

 今季限りで契約満了を迎える柿谷に対し、クラブも契約延長を提示して慰留に努めたが、最終的に翻意させるには至らなかった。C大阪にとってエースナンバーとされる背番号8の選手が国内クラブに移籍するのは初めてとなる。

 クラブを通じて以下のコメントを発表した。

 「この度名古屋グランパスに移籍することになりました。約25年間、セレッソ大阪に携わりプロサッカー選手としてもいろいろな経験をさせて頂きました。自分にとって家族のようなチームを離れるとゆうのは寂しさもありますが長い間セレッソのためにとやってきたことに後悔も悔いもありません。時にはサポーターのみなさんに不快な思いをさせたり、迷惑をかけたこともありました。本当にすみませんでした。それでも変わらず応援してくれた方々には本当に感謝しています。この大変な年に様々な方向からサポートしてくれたスポンサーの方々。本当にありがとうございます。

 2016年、昇格に向けた最後のプレーオフ。『絶対昇格するんだ』と選手、スタッフ、サポーターがあれほど1つになった試合は生涯忘れません。僕のセレッソ人生一番思い出に残っている試合です。そこから尹さんと共にカップ戦を制し、ロティーナ監督と安定した戦いができるチームに成長していく仲間達と過ごした時間は素晴らしい財産になりました。そしてなにより背番号8をつけて戦う嬉しさ、楽しさ、辛さ。すべてがかけがえのないものになりました。チームを離れますが、サッカー選手柿谷曜一朗を応援してもらえると嬉しいです。長い間、本当にお世話になりました」。

 名古屋は今季19勝6分け9敗の3位に入り、来季のアジア・チャンピオンズリーグ出場権を獲得。前線を含めた選手層に厚みが必要で、19年夏に続き2年連続で柿谷へ獲得オファーを送っていた。

 ◆柿谷曜一朗(かきたに・よういちろう)1990年1月3日、大阪市出身。4歳でC大阪のスクールに入り、2006年にクラブ史上最年少の16歳でプロ契約。09年6月にJ2(当時)徳島に期限付き移籍し、12年にC大阪へ復帰した。14年7月にスイス1部バーゼルに完全移籍し、16年に再び復帰した。J1通算181試合47得点。J2通算168試合23得点。日本代表としてW杯ブラジル大会で2試合に出場して無得点。国際Aマッチ通算14試合5得点。177センチ、68キロ。利き足は右。妻はタレントの丸高愛実。

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