堀越 29年ぶり勝った!終了間際に失点…PK戦相手が2本外し白星
「全国高校サッカー選手権・2回戦、堀越1(PK4-3)1大社」(2日、NACK5スタジアム大宮)
2回戦16試合が行われ、堀越(東京A)は1-1からのPK戦の末、大社(島根)を退けた。神戸弘陵(兵庫)は関東一(東京B)とのPK戦を制した。前回準優勝の青森山田は広島皆実に2-0で快勝。過去5度の優勝を誇る市船橋(千葉)は那覇西(沖縄)を1-0で、前回8強の昌平(埼玉)は京都橘を2-0で下した。
久々の勝利を辛うじて手にした。29大会ぶり出場の堀越がそのとき以来となる白星を挙げた。
開始早々の前半5分、ロングボールに反応した尾崎岳人(3年)が先制のヘディングシュートを決めた。貴重な一発はチームメートにささげる一発だった。
ゴールをマークしたFWはユニホームを重ね着していた。自分の背番号15の下には予選準決勝で右足首骨折の重傷を負ったDF馬場跳高(3年)の背番号5。試合前日に馬場と電話で話した際に「着させて」と頼んだという。尾崎は得点後、自分のユニホームをたくし上げ、テレビカメラの前で披露。電話のときに約束したパフォーマンスだった。
そのまますんなりヒーローになれたら最高だったのだが、後半終了間際にまさかの失点を喫してしまった。PK戦では相手が枠外に2本外してくれる幸運に助けられた。
馬場に勝利を届けることができた尾崎は、「初戦は難しいというところで3回戦に進出できたのはよかったと思います」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。