FC東京がルヴァン杯V!2009年以来3度目 優勝賞金はコロナ影響で半額に

 ルヴァン杯優勝を決めて喜ぶFC東京・レアンドロ(左下)。右は森重真人、上はアダイウトン(撮影・堀内翔)
 優勝トロフィーを手にガッツポーズするFC東京・東(左)と長谷川監督(撮影・高石航平)
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 「ルヴァン杯・決勝、柏1-2FC東京」(4日、国立競技場)

 FC東京が柏を2-1で下し、2009年大会以来3度目の優勝を果たした。前半16分に先制点を奪ったFWレアンドロ(27)がMVPに選ばれた。前半終了間際に追い付かれたが、後半29分に途中出場のFWアダイウトンが勝ち越し点を奪った。決勝は20年11月に開催予定だったが、柏に新型コロナウイルスの集団感染が発生し延期に。大会は新型コロナの影響で簡素化され、優勝賞金も前回の1億5千万円から7500万円に半減した。

 試合終了の笛と同時にメンバー外の選手も加わり歓喜の“密”ができた。感情を爆発させるMF東主将らの輪に遅れて加わったFC東京の長谷川監督が胴上げで4度舞った。

 前半16分にレアンドロが先制。前半に追いつかれたが、後半29分にアダイウトンが執念の勝ち越し弾。終始盤石の試合運びだった。指揮官は「サポーターの応援に感謝したい。選手はそれに応えるようにベストを尽くして恩返しができた」と、決勝に集まった2万4219人の観衆を思いやった。

 就任3年目でつかんだタイトルだ。19年はJ1最終節で横浜Mにリーグ優勝を目の前で決められ2位に終わった。20年もJ1は6位、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は16強止まりで「悔しさがチームを強くした。最後に晴らすことができた」と喜んだ。

 18年の就任時に抱いたチームへの印象は若手、ベテランに関係なく競争心の不足だった。その改善に3年間、選手には「嫌なことも面と向かって言ってきた」という。ベテランのDF森重は「口酸っぱく言われたことがタイトル争いができる要因」と感謝した。

 「このルヴァンが第一歩」と長谷川監督。G大阪を率いた14年には日本人監督初の国内三冠を達成した名将が、21年はリーグを制し、FC東京の黄金時代を築く。

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