J1徳島、監督不在のまま開幕も コロナ禍でビザ発給不透明「逆に挑戦と考えている」
今季からJ1に昇格する徳島のダニエル・ポヤトス新監督(42)が、不在のまま来月27日の開幕戦を迎える可能性が浮上した。16日、スペインのバルセロナからオンライン取材に応じた。
ポヤトス監督は新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言で来日できず、チーム始動時には不在となることが決定している。徳島とポヤトス監督は、昨年12月初めに仮契約を行い、年末には必要な書類がスペイン領事館に到着。年明け早々にも来日する予定だったが、スペイン国内で新型コロナウイルスの変異種が確認されたことで状況は一変した。日本政府の外国人の入国を拒否する方針を受け、スペイン領事館からクラブ側にビザの発給が不可能である、という連絡が届いた。現在も発給される見込みは立っていないという。
先行きは不透明。2月27日の開幕戦までに来日できない可能性もあり、仮に入国がかなったとしても2週間の隔離期間も強いられる。岡田強化部長は「(開幕に)間に合わない可能性も含めてやっていく」と明かした。監督不在の間は甲本偉嗣ヘッドコーチがチームを統括するが、国内のスタッフのみで公式戦を行えるかどうかなどの確認作業も行っているという。
一方、ポヤトス監督本人は「まったく問題ない」ときっぱり。スタッフ、選手らとはオンラインによるコミュケーションを取っており、「やる気に満ちあふれ、ワクワクした気持ちでいっぱいだ」と、前向きに語った。
自宅のあるバルセロナも非常事態宣言下にあり、不要不急の外出は控え、他の市への移動が制限されるなどの状況は続いている。「悲しみは感じているし、監督として非常に難しい状況であることは理解している。しかしネガティブに考えることはなく、逆に挑戦だと考えている」と、日本行きを心待ちにした。