フィンランドからの“逆輸入”DF加藤智陽の挑戦 磐田加入で「とてもワクワク」

 J2の磐田が17日、新体制発表記者会見をオンライン形式で行った。新加入選手の1人、DF加藤智陽(24)はフィンランド2部相当のカヤーニからの移籍という経歴の持ち主。Jリーグでのプレー経験のない“逆輸入”型の移籍となった。

 加藤は西武台高-専大を経て、オーストラリアのロッチデール・ローバーズというチームでプレーした後、昨年、カヤーニに所属した。ここで代理人を通じて、シーズン後に町田と磐田の練習参加を取り付け、自身をアピール。「初日から100%、自分の力を出せた中でのオファーだったので、ジュビロでやっていれば自分自身も成長できると思って」と移籍を果たした。

 フィンランドには昨年2月中旬に渡航したというが、新型コロナウイルスの影響で、練習が中断。「正式に書面で契約したのは4月ぐらい」と話すスタートだった。さらに、高校時代に開放骨折した右腕の古傷部分(プレートとボルトが今も入っているという)に、ひびが入ってしまうという状況にも陥ったと振り返る。さらに、シーズン最後の2試合は労働ビザの問題が発生するというさまざまな困難に直面した。

 ただ、練習の中断期間に「このままじゃフィジカルで勝てない」という思いから体を強化。体重は、渡航前からおよそ2キロ増の70キロに到達できたという。「その期間があるからこそ、今の自分、コンディションだったりもあると思うので、有意義な時間にできたとは思います」と前向きにフィンランドでのコロナ禍のシーズンを振り返った。

 主戦場は左サイドバック。左足のキックにも自信はあるというが、左利きの選手同士で違いを出せるのは「アジリティの部分」と話す。「1、2歩の速さだったり、攻守における1対1の部分をストロングポイントと思っているので、披露していけたらと思っています」と頼もしかった。

 大学の卒業時には一度は一般企業の内定を得ていたが、思い直して海外へと渡った。そしてついに、日本でプロとしてのキャリアをスタートさせる。「伝統あるクラブに加入できることを、とてもワクワクしています。J1昇格のため、より多くの勝利を届けられるよう尽力していきますので、よろしくお願いします」と、サポーターにあいさつしていた。

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