J1広島の“新人”藤井は立命大法学部出身 卒論テーマは「スポーツ仲裁」
J1広島のMF藤井智也(22)が飛躍を期している。形式上は新人扱いとなるが、昨季は特別指定選手としてリーグ戦15試合に出場。1月中旬に広島市内で行われた新加入選手の発表会見では、実質2年目となる今季に向けて「1人の社会人として、より責任のある行動でプレーしていきたい」と表情を引き締めた。
昨季は立命大に在籍しながらプロの舞台で様々な経験を積んだ。「スピードの部分では通用すると感じることはあったけど、まだまだのところも多く悩みが多い1年だった。1つ1つのプレーの質を上げていかなければいけない」と課題を挙げた。
立命大では法学部で学び、民事訴訟を専攻。卒論は「サッカー連盟の処分に関する不服申し立て制度」について書いた。「サッカー選手は仕事としての寿命は長くないので、問題が起きた時にどのような対処が一番早く問題を解決できるか検討し、スポーツ仲裁がもっとも優れているという結論になった。そういう知識も少しでも生かせたら」と知性派の一面ものぞかせた。
昨季はゴール、アシストとも記録できなかった。「結果が大事だと思っている。大学3年の時、関西でアシスト王を取れたので、まずはアシストの数字を伸ばしていけるように全力で頑張りたい」と意気込んだ。