川崎、今季初の練習試合で5発大勝 アンカー塚川を鬼木監督評価「すごく面白かった」
「練習試合、川崎5-1水戸」(5日、沖縄県内)
昨季J1と天皇杯の2冠を達成した川崎は5日、キャンプ地の沖縄県内でJ2水戸と練習試合(45分×3本)を行い、5-1で大勝した。鬼木達監督(46)は「(疲労で)苦しい体の中で、全員が自分の最大値を出そうとしてくれたことには満足している。練習の中だけでは分からないことが見えたことはポジティブに捉えている」と今季初の対外試合を振り返った。
大卒2年目の左利きDF神谷凱士(かいと、23)が2得点と気を吐いた。東海学園大から加入した昨季は出場なしに終わっただけに今季に懸ける思いは強い。「まずは1試合でも多く試合に出たい。勝負の年と思ってやっている。どんどんアピールしていきたい」と力を込めた。左サイドバックとセンターバック(CB)で起用した鬼木監督は「左足のキックの正確性や前に行った時の感覚は、後ろでプレーしているより自信を持ってやっていた。CBの時も安定していたし、どこで自信を付けるかっていうのは意外と大事だな」とうなずいた。
ポルトガル1部サンタクララに移籍したMF守田英正(25)が昨季務めていたアンカーについて、鬼木監督は「いろんな選手がチャレンジしているところ。誰とは決めずに、いろんなオプションも含めてプラスアルファになっていけば」と代役を模索する。この日はアンカーも務めたMF塚川孝輝(26)は「いろんなポジションができた方が選手としての価値も上がる。プラスに考えてやらせてもらっている」と意欲的に語った。指揮官も「自分の良さを出してくれた。それはトレーニングの中では見えないところだったので、すごく面白かった」と評価を与えた。