サッカー日本代表 モンゴル戦は海外組招集に影響も…反町委員長「難しい情勢間違いない」

 日本サッカー協会は10日、3月30日にアウェーで予定されていたW杯アジア2次予選のモンゴル戦を日本開催に変更すると発表した。会場は千葉・フクダ電子アリーナで、試合開始は午後7時半。無観客で行われる。新型コロナウイルスの感染状況とモンゴルの感染対策を踏まえ、モンゴル連盟と日本協会で協議し、アジアサッカー連盟(AFC)に承認された。

 この日行われた技術委員会後、反町康治技術委員長(56)がオンライン取材に応じた。モンゴルでは現在も外国人の入国が禁止されている。反町委員長は「モンゴル政府から今年の6月末まで国内における国際試合ができないと聞いていた」と語り、モンゴル側から日本開催の打診があったことを明かした。試合は原則的にモンゴルのホーム扱いとなり、試合会場のフクダ電子アリーナもモンゴル側が選定したという。モンゴルは3月25日にアウェーでのタジキスタン戦が予定されているが、同戦は予定通り開催される見込みとなっている。

 試合が行われる3月下旬までに日本の入国制限が解除されるか不透明だが、反町委員長は「ハードルは高いが、働きかけていくしかない。ハードルを越えた時に準備不足だというのは理由にならないので準備をしっかりやっていく、それだけです」と語った。

 3月のW杯予選2試合が日本開催となったことで、日本代表にとっても海外組の招集に影響が及ぶ可能性もある。反町委員長は「難しい情勢であることは間違いない」と認め、「臨機応変に対応していくしかない」と苦しい胸中を明かした。日本は3月25日に日産スタジアムでミャンマー戦も控えるが、同国の軍事クーデターによる政治的混乱で試合開催が危ぶまれている。反町委員長は開催可否について明言は避けたが、ミャンマー連盟と連絡を取りながら「状況と情報はしっかり得ている」とした。

 日本は現在勝ち点12でF組首位を走り、モンゴルは勝ち点3で同組最下位となっている。

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