「練習試合、Ｃ大阪２－２町田」（１０日、宮崎県内）

　Ｊ１Ｃ大阪が宮崎キャンプで３試合目となる練習試合（４５分×３）を行い、２－２でＪ２町田と引き分けた。Ｃ大阪の得点者は１本目に瀬古、３本目に山田。町田は１本目に岡田、２本目に吉尾。

　Ｊ２甲府から新加入のＣ大阪ＦＷ松田力（２９）は新天地での適応に手応えをつかんだ。「要求したところにパスも出してくれるようになったし、守備も連動していけるようになった」。２本目の途中から出場し、得点はなかったが、持ち味のヘディングの強さを見せつけるシーンもあった。「僕自身移籍を結構してきているのですんなり入る方法を知っているんですよ。関西人なので遠慮しないし」と新チームに溶け込むことは得意だ。加えてＣ大阪には双子の兄・陸が元々在籍している。

　加入が決定した時には「セレッソサポーターのみなさんには見慣れた顔がもう一人増えますが、お間違えのないよう、よろしくお願いします」とコメントを出したように顔もそっくり。チームメートからも新加入選手というイメージはあまり持たれておらず、双子ということがプラスに働いている。「みんな陸と接しているので僕と違和感なくしゃべることができますね」と笑った。この日は実現しなかったが、双子で同時出場も狙う。

　クルピ監督もチームの順調な仕上がりを語る。「チームの選手ひとりひとりがチームのために何ができるのか見極めという点。開幕に向けてフィジカルを上げていくという点。そのどちらにおいても重要なゲームだった」。２失点をしているが「攻撃と守備のバランスをいかに取っていくかという修正点が練習試合で出てくるのは大事なこと」と課題も前向きにとらえた。