久保所属のヘタフェ 監督と会長の間に深まる溝 チームへの支援不足嘆く
サッカースペイン1部リーグで、日本代表MF久保建英が所属するヘタフェのボルダラス監督が、同クラブのアンヘル・トーレス会長の支援不足を嘆く発言をして話題を呼んでいる。9日のリーグ、レアル・マドリード戦で敗れたあとの記者会見で話したもので、チームが勝ち星から遠ざかっている状況のなか、現場と組織のトップの足並みが揃っていないことを内外に印象づけた。
ボルダラス監督は前節、タックルにより相手選手を負傷させ、一発退場処分を受けていたヘタフェの主将格DFジェネに対する扱いについて「ジェネのアクションは完全に偶発的なもので犯罪者扱いすべきではない。彼は今日、キャプテンの一人としてチームに同行することになっていたが、ソーシャルネットワークで激しく批判され帰宅するよう求めてきた。こういったことにならないよう、選手やチームを守るためクラブからのより多くのサポートを期待していた」と、2試合の出場停止処分を受けた同選手についてクラブから処分軽減を求めるなどの働きかけがなく、チームが孤立無援の心理状態になっているとした。
なお、レアル・マドリード戦で久保ら数人の主力格をベンチスタートとしたことについては「多少のフレッシュさを求めた」と連戦起用した場合の疲労蓄積を避ける狙いがあったとした。それでも久保については「チームのこの日一番の攻撃シーンに関わった。彼には中央部へ入って仲間と連携してラストパスやシュート、1対1を仕掛けるように強く言っている。ただ彼は若く、少しずつチームの助けになってくれるだろう」と変わらず信頼して起用していくとしている。